歯磨き剤はいつから使えばいいのか
このようなお尋ねをよく受けますが、歯磨き剤を使うか使わないかの基本ははっきりしています。
その基本を理解した上で各自で「使うか使わないか」、あるいは「いつから使うか」の判断をすればいいと思います。
その基本とは
歯の汚れを落とすのは、歯ブラシであり歯磨き剤ではありません。
歯が見えないと、どこに汚れがついているのかわからず、正しく歯ブラシを歯に当てることが出来ない。
歯磨き剤を使うと、泡が出るため歯が見えにくくなり、歯ブラシが歯に当たっているかどうかわからない。
結果、歯磨き剤を使うと、歯をきれいに磨けなくなる。
歯ブラシをうまく使えるようになり、少しぐらい歯が見えなくてもきちんと歯ブラシを歯面に当てることが出来る。このようになれば歯磨き剤を使ってもかまわないでしょう。歯磨き剤に含まれるフッ素の効果も期待できるはずです。
しかし歯磨きが上手でない人や、小さな子どもの歯磨きを保護者の方が手伝うときは、最初は歯磨き剤を使わないほうがきれいに磨けることと思います。
歯磨き剤に含まれる香料などの加減で、十分磨けていないにもかかわらず歯磨きをした気になって、歯磨き時間が短くなるという弊害もあるようです。