お菓子やジュースはできるだけ控えています、なのにむし歯ができたのはなぜでしょうか?
「私は子どものおやつに、できるだけお菓子やジュースをひかえています。しかし虫歯ができてしまいました。
隣のお子さんはあまりひかえていないのにむし歯はありません、どうしてこんな違いがあるのでしょうか?」
このような経験をなさったことはありませんか?
できるだけ控えているには、2つ大きな問題が隠されています。
一つ目は、できるだけ与える量を控えているケースと
二つ目は、できるだけ与える回数を控えているケースです。
一口に、できるだけ控えていると言っても、むし歯予防には二つ目は効果がありますが、一つ目はまったく効果がないばかりか、むしろ虫歯を増やしてしまうことさえあるのです。
むし歯は口の中に、食べ物や飲み物が入ってくるたびに増えていきます。飲み食いの回数が多ければ、それだけむし歯が増えてくるのです。
できるだけ食べる量を減らすと、子どもはその量に満足できず、しばらくしてまた何かを欲しがるものです。子どもからねだられると、親はその要求に負けてしまい、またちょっとだけ与えてしまいます。
これでは口の中が何度も汚れてしまい、むし歯がどんどん増えてきます。
一方与える量を控えなかった隣のお子さんは、しっかり食べた分満足感が生まれ、すぐに何かを欲しがることはありません。
結果として、飲み食いする回数が少なくてすむのです。これがむし歯が少なくて済む結果となります。
できるだけ控えるのは、飲食の回数を控えるべきで、量を控えるのはむし歯予防には有効ではありません。
ただし、食べ過ぎると肥満になるかもしれません。肥満を避けるため、子どもたちを外で元気に遊ばせてあげてください。
笑い話のような実際によくある話を一つ。
歯科医が質問:飲み物でジュースをよく飲みますか?
お母さんの返事:うちの子はジュースなんか与えたことがありません。(口の中には むし歯がいっぱい)
歯科医が頭をひねる:この子のむし歯の原因はなんだ?
世間話をしているとお母さんがポロリと:喉が乾いたらイオン飲料(スポーツ飲料)はよく飲みますが。