子どもの歯磨きはいつまで手伝えばいいのか?
子どもさんが小さなうちは、どの親御さんも歯磨きを手伝います。
しかし、ある程度大きくなると、少しずつ歯磨きを手伝うのを止めていく親が増えてきます。
まだ子どもさんが小さな場合でも、「自分で磨く」と我を張り出すと、手伝うのを止めてしまう親もいます。
また、ある程度大きくなると(幼稚園の年長ぐらい)、一人で服を着たり出来るので、歯磨きも自分でしなさいと、親のほうが止めてしまうこともあります。
ではいつまで歯みがきを手伝えばいいのでしょうか。
子どもさんが小さなうちは、乳歯がむし歯にならないようにと、親が歯磨きを手伝っています。
ところが、多くの親が歯磨きを子どもだけに任せようとする5〜6歳になると、第一大臼歯というとても大切な永久歯が生えてきます。右の写真は第一大臼歯が生え始めたところです。一段低くなっているので、とても磨きにくい状態です。
この歯は乳歯のさらに奥に生えてくるため、乳歯を上手に磨ける子どもでも、第一大臼歯を磨く能力を持ち合わせてはいません。
本人にもうまく磨けるよう練習をさせる必要がありますが、うまく磨けるようになるまで、親が手伝ってあげなければいけません。
いつ頃になると一人でうまく磨けるのかは、かなり個人差もありますが、何度も指導して練習を重ねたお子さんの場合、10歳頃ではないかと思います。
もちろんそれ以後も、子どもが磨いた後のチェックは欠かせません。磨き残しがあれば、再度磨きなおしをさせ、上手に磨けるように指導していただきたい。
第一大臼歯まできれいに磨けるようになっても、12歳ごろには第二大臼歯が第一大臼歯のさらに奥に生えてきます。
この時、第一大臼歯に起こったときと同じ問題が起きてきます。
子どもの手の動きが、第一大臼歯までしか磨くことが出来ず、第二大臼歯まで届かないのです。
定期的に小児歯科を受診し、この歯をきれいに磨けるように指導を受けることも大切でしょう。
第一大臼歯も第二大臼歯も、どちらもとても大切な歯です。