クイズ3の答え B)
解説
クイズ2、クイズ3は、同じ原理で考えればいいことなので、まとめて解説をしておきましょう。
ポイントとなるのは、クイズ2のほうは、食べる枚数はA,Bとも同じ2枚を食べることになり、クイズ3のほうで食べる枚数は、Aが5枚でBが2枚という違いがあるが、食べる回数はどちらのクイズもAが1回でBが2回というところです。
うっかりすると、食べた枚数(あるいは量)が同じならむし歯のでき方も同じで、食べた枚数(量)が多ければ、むし歯もたくさんできると考えがちです。
そのような考えをもとにクイズの答えを求めると、クイズ2の答えはCで、クイズ3の答えはAということになります。
 しかし実は、むし歯ができるかどうかの大きな要因に、食べる回数があります。
回数が増えるとそれだけ歯が汚れ、むし歯ができる機会が増えることになるのです。
だから、クイズ2,3とも、答えは食べる回数の多い、Bが正解になります。

では食べる量とむし歯の関係はどうなっているのかと、疑問を持たれる方もいるでしょう。
そこで、食べる量とむし歯の関係についても、少し説明をしておきます。
結論から申し上げますと、「食べる量とむし歯は関係ない」ということです。
ただ皆さんの多くはどうしても、「たくさん食べるとむし歯になる」という考えから抜け出せないようで、日ごろの親子の会話を聞いていても、お母さんが子どもに「そんなにたくさん食べたら虫さん来るから、もうそれぐらいにしとき」と、食べる量に制限をかけようとしている人が結構います。
皆さんにはそのような経験はありませんか?
たくさん食べたときと、少しだけ食べたときの違いについて考えてみると、意外と簡単に理解ができると思います。
何か食べ物を食べると、次々に胃袋に入っていきます。たくさん食べても少しだけでも、口の中に残っている量には差はありません。むし歯を作るバイ菌は、口の中のものを養分にして歯を溶かしますが、胃袋にある食べ物を養分にして歯を溶かすことはできません。口の中に差がないのなら、たくさん食べても少ししか食べなくても、むし歯のでき方に差はないということになるのです。
むしろ少ししか食べないときは、すぐにまた食べてしまい、回数が増えむし歯になりやすいという落とし穴もあるので、要注意です。

ただし、たくさん食べるとむし歯の危険は少なくても、肥満の危険は大いにあります。

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