クイズ5の答え C)
解説
これといった理由がはっきりしているわけではないが、皆さんの多くはジュースは歯に悪くむし歯を作るが、ポカリスエットなどスポーツ飲料は、体に良くてむし歯にならない、と勘違いしている人が多いようです。
ポカリスエットなども砂糖分を含んでいるので、ジュースとまったく同じようにむし歯ができます。
むし歯にならないわけでは決してありません。
飲みすぎれば、肥満の原因にもなります。

また最近盛んに言われるようになったのが、熱射病の予防対策です。
部活やスポーツクラブの指導者は、指導している子どもたちが練習中に熱射病で倒れては困るので、ポカリスエットなどスポーツ飲料といわれるものを、摂取するよう指導しています。
万が一、子どもたちが熱射病で倒れた時でも、スポーツ飲料を摂取させていれば、恐らくは大きな責任は問われないことでしょう。
逆に水分摂取の指導が適切でないと判断されると、場合によっては殺人罪などの罪に問われかねません。

部活などの際の水分補給は、はじめからまめに水分補給を心がけることが大切で、普通の水で十分なのです。
もしも大量の汗をかくような時は、水のほかに塩分の摂取も行うよう注意してください。
スポーツ飲料を飲む必要は全くなく、スポーツ飲料は飲みすぎるとかえって喉が渇き、さらに欲しくなるという悪循環に落ちることもあります。

スポーツをするからスポーツ飲料を飲む、と考えている子どもや親が多いのには驚かされます。
しかし実はプロのサッカー選手たちは、試合中誰一人としてスポーツ飲料を飲んでいる選手はいないのですよ。
すべての選手が飲んでいるのは、「水」なのです。
FIFAワールドカップ(南アフリカ)の試合を見てください。
飲むだけでなく、時には頭から何かをかけていますが、あれは水だからできることです。
あなたはポカリスエットを頭からかける勇気がありますか?
プロのいいところを見習ってみましょう。

幼児が発熱などで小児科を受診すると、脱水症状の改善のため、担当医からポカリスエットの飲用を勧められることがよくあります。
この時はポカリスエットなどのイオン飲料を与えることは、正しい行為なのです。
しかし、子どもの熱が下がった後も、いつまでもイオン飲料を与え続けている人がいます。
その理由は、小児科の先生が勧めてくれたのだからきっと体にいい、と判断しているためのようです。
飲用を勧めた小児科の先生は、元気になれば飲まなくなっているだろう、と勝手に判断をしいつまでも飲み続けているなどとは、夢にも思っていないようです。

乳歯はその質が弱いため、子どもが欲しがるままにポカリスエットを与え続けていると、あっという間にとんでもないむし歯ができることも、決して珍しいことではありません。
いずれにしても、ポカリスエットなどの飲料を与えるときは、熱射病や脱水症状などの症状を引き起こしている場合は必要だが、日ごろからの水分補給として必要なものでは決してありません。

よって答えはC, 日ごろの水分補給は、水で十分なのです

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