硬いものを食べても、顎は大きくなりません。
顎がつぶれてしまいますよ!!
硬いものではなく、噛みごたえのあるものを食べてください。
健診でやってくる子どもが、時々私に聞いてくることの中に、「先生、硬いもん食べたら顎大きなんの?」というのがあります。
幼稚園や学校の歯科健診で、歯と歯の間が詰まっていて、永久歯が生え変わるときの隙間が無いと言われたようです。
軟らかいものばかり食べていると、顎が発育しないので、顎を発育させるために、硬いものを食べなさいと教わったそうです。
そこで私に再確認をしようとして質問をしてきたのです。
歯の隙間が詰まっているお子さんの保護者の中にも、同じような質問をしてこられることはよくあります。
今の子どもたち、本当に軟らかいものが大好きなようです。
そこで、どのようなものが硬いものと思うのか尋ねると、だれもが「するめ、こんぶ」を例に挙げます。
確かにするめや昆布はかなり噛みごたえがあるでしょう。
しかし、朝、昼、晩と3食するめや昆布で食事ができますか?
到底無理です、栄養も取れませんし、そんなかたい者ばかり食べていると、顎の関節がつぶれてしまいます。
では、顎を十分発育させることは無理なのでしょうか。
そのようなことはありません、簡単でとてもいい方法があるのです。
食事中飲み物を出さないようにすれば、問題はすぐに解決します。
ご飯でも何でも、口に入れて飲み込むまでに、お茶などを飲むと噛む回数が少なくなりますが、飲み物が無ければ、少なくとも20回〜30回は噛むようになります。
ほかの例で説明すると、よくわかっていただけると思います。
重いものを数回命がけで持ち上げて、筋肉がつきますか?
それは無理です、筋肉をいためるのが落ちです。
毎日少しずつ軽いものを持ち上げていれば、筋肉がつくことは皆さんご存知のはずです。
顎を大きくできるとすれば、日々しっかり噛むような食生活をすることです。
よく噛めば唾液の分泌もよくなり、消化吸収がよくなり、肥満予防やむし歯の予防にも役立ちます。
食事の時、横にお茶などを置かなければ、噛む回数は増えるのです。
よく噛まないと唾液でこなれないので、飲み込めないのです。
ところがお茶などがあると、噛まずに唾液でこなれなくても、流しこんでしまえます。
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