小児歯科の専門医と看板の表示はどう違う?
子どもさんのむし歯の予防や、治療を受ける場合、皆さんは何を基準に歯科医院を選んでいますか?
診療所の看板や電話帳に、小児歯科と書かれているのを見て、受診する人が多いかもしれません。
しかし、看板に小児歯科と書くのは、歯科医師なら誰でも書いていいことをご存知ですか?
専門の訓練を受けていなくても、標榜しても一向に構わないのです。
今受診している歯科に満足していれば、それでいいと思いますが、治療内容に納得がいかないとか、説明が不十分などの不安があれば、一度小児歯科を変えてみるのも一つです。
私たちのホームページにも、なかなか治療が進まない、治療したところがすぐに悪くなる、どうすればいいでしょうか、などのお問い合わせがあります。小児歯科の選び方に困っている人がけっこうおられるようです。
そこで皆さんに小児歯科を選ぶ基準のいくつかをお知らせしておきます。
1.小児歯科のみを単科標榜している歯科医院であること。
全国的に小児歯科単科では、開業が成り立たなくなっています。
近い将来小児科のように、小児歯科の専門医もいなくなる日が来るかもしれません。
2.日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医の資格を持っている。(これは学会のホームページで調べることができます)
3.ご近所の評判が複数の人からいいと言われている。
4.全国小児歯科開業医会の会員は小児歯科に熱心な先生の集まりです。全員が日本小児歯科学会の会員です。
以上がいい小児歯科を選ぶ目安の一部です、しかし何より大切なことは、子どもも保護者も納得、満足できる小児歯科であることです。
わからないことは何でもきちんと説明してくれる、どんなことでも聞くことができる、これもいい先生を選ぶ基準です。
これは小児歯科に限ったことではありませんが。
患者さんのことを真剣に考えてくれる先生を見つけ、健康な生活を送れるようにしてください。
「今は患者が医者や病院を選ぶ時代だ」と言われています。
これは何も今に始まったことではなく、今までからもそうであるべきだったのです。
選ぶ自分の目と耳をしっかり養い、正しく医者や病院選びをしてください。