ほんの小さなむし歯だったのに、治療すると大きく削られた

 別の歯科医院で治療を終え、その後受診してくる患者さんの中に、このように訴える方がたまにおられます。
このような方は、歯科医が必要のないところまで、余分に削ったのではないかと不信感をお持ちのようです。
しかし、実はこれは大きな誤解なのです。
治療前後に、きちんと説明しておかなければいけないことだと思いますが、見た目には小さな穴でも、中で大きく広がっていたり、深くなっていることはよくあることなのです。
とくに子どものむし歯は進行が早く、うっかりしていると、あっという間に神経まで進んでいることも決して珍しくありません。
今日治療したお子さんも、6才臼歯のむし歯が神経まで達していました。まだ8歳のお子さんでした。
6ヶ月前に歯科医院で診てもらっていたそうです。そのときにむし歯があったのかどうかはわかりませんが、永久歯といえど生えて間もない歯は、とてもむし歯の進行が早いこと覚えておいてください。
私のこれまでの経験では、外から見て小さな穴が、中で大きく広がっている場合、食生活に乱れがあることが多いようです。
お子さんの食生活を見直すことも、是非行ってみてください。
少しでもおかしいと思えば、痛みがなくてもすぐに、小児歯科の専門医に相談し、以後の予防に努めてください。
幸い、日本小児歯科学会が、小児歯科専門医の資格を持った歯科医の名簿を、学会のホームページに掲載しています。
専門医を探すときの参考にしてください。

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