母乳う触
bonyuugo

母乳で育てるのはとてもいいことです。
しかし、1歳を過ぎた子が毎晩のように、おっぱいをくわえたまま寝ていたり、夜中に何度も母乳を飲んでいる子の、上の前歯にむし歯ができることがあります。
ただ、このようなむし歯ができるお子さんは、母乳だけが原因というケースは少なく、たいていはお菓子や市販の飲料も与えていることが多いようです。また、食生活のリズムが不規則になっているのも、このような子どもたちの特徴でもあります。出来るだけ長く母乳を与えたいとお考えの方は、市販のお菓子やイオン飲料などを与えないようにし、むし歯になる要因を排除しておいてください。そうすれば、少々授乳期間が長くなっても、むし歯にならずにすむはずです。
単に母乳を与える期間が長いというだけで、むし歯ができるということはめったにありません。(稀にはありますが)
長期授乳児が皆むし歯になるものではありません。しかし、低年齢でむし歯ができた子のほとんどが長期授乳児です。そして食生活や、生活のリズムに問題を抱えています。

左上の写真は哺乳ビンを長く使っていた子のものです。前歯がひどいむし歯になっています。下の写真は、その子の治療後です。
きれいに治せていますが、やはりむし歯にならないようにしてあげるのが一番です。

長期授乳、1歳過ぎて夜間授乳の子に見受けるむし歯
  なぜ母乳がむし歯の原因になるの
母乳、口蓋側う触

1才2ヶ月のお子さん

2才0ヶ月のお子さん

矢印
矢印
矢印
矢印
少し進行したむし歯
前歯の裏側

左の写真は、上の前歯の裏側にむし歯が出来たものです。夜中に母乳を飲みつづけていると、このようなむし歯が出来ます。前歯の裏にのみむし歯ができるのは、母乳が主な原因と考えられます。

下の2枚の写真お子さんも、夜中に母乳をもらっていたケースです。
歯の表面はむし歯はありませんが、裏側にむし歯ができています。
二人とも夜間に、3回ほど母乳を飲んでいました。
これを見ると、「母乳ではむし歯にならない」というのは、間違いで、母乳以外の食べ物を口にするようになると、「母乳もむし歯の原因の一つになり得る」と考えるべきことがお分かりになるでしょう。特に夜間の授乳は、要注意です。

軽度の脱灰
脱灰中程度

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その他母乳も原因の一つと思えるむし歯

左は歯の表面が白く濁っているだけの、まだ軽症の例。この程度ですんでいる場合は、食生活の改善と歯みがき、そして専門医の指導を受けることで急にひどいむし歯にならずに済ませることが出来ます。右はさらに進行したケースで、ここまで進行するともう元に戻ることはありません。いずれの場合も食生活の改善が何より大切なことです。