熱中症を予防するために―― テレビや新聞報道に惑わされないように

補水液は普段から飲むものではありません。
喉が渇いたからと言って、補水液やイオン飲料などを飲んでいては、身体も歯もひどい目にあいますよ。

夏場だけでなく冬にも脱水症が問題になることは、結構テレビや新聞などで報道されています。
冬の期間も乾燥が原因で脱水症が起こります。
皆さんも汗が出ていないからと油断せずに、冬の期間もこまめに水分補給に気をつけて下さい。

しかし一つ気をつけて頂きたいことがあります。
多くの番組では、水分補給の必要性を伝えるときに、塩分補給も必要でそれの吸収をよくするためには、糖分も必要であるというのです。
  補水液の作成:水1リットル、塩小さじ半分(2~3g)、砂糖大さじ4.5杯(40グラム、160Kcal)、好みでレモンなど  とされています。

あるテレビ番組に出ておられた女性のコメンテーターの方は、「私も赤ちゃんがいるのでこのような液を作って飲ませるようにしよう」、と述べておられました。

もっともそうな話ですが、これを真に受けてはとんでもないことになってしまうことでしょう。

そもそも日本人は塩分の取り過ぎが問題になっており、カロリー摂取も控えようと大騒ぎしているのではありませんか。
タニタのレストランや料理本がもてはやされているのは、その証と言えます。
塩分控えめの料理で、カロリーも控えてスリムになろうとしているのです。

それが、控えようと努力している塩分を水分補給のために摂取し、少なめにしたいカロリーを砂糖で摂取していては、矛盾したことを同時に行っていることに気がつきませんか。努力がすべて裏目に出てしまいます。

こんなことをしていては、高血圧や糖尿病を患っておられる高齢者の方は、血圧がさらに高くなり心筋梗塞や脳梗塞の危険性が増し、糖尿病の悪化にもつながりかねません。

またこのような水分補給を日々乳幼児にしていては、子どもたちにとんでもない結果が待っているかもしれません。
わずか2歳の幼児が、高血圧症や糖尿病、おまけに口の中はむし歯だらけ。
あなたは想像できますか?

補水液のようなものを摂取する必要があるのは、一度に大量の汗をかいた時、発熱や下痢で大量の水分を失ったときだけです。
日常の活動や運動で少し汗をかくぐらいなら、水をまめに補給していれば十分です。
少し汗の量が多いと思えば、塩を少しなめればいいのです。

ポカリスエットやそのほかのスポーツドリンクといわれる飲料を、水代わりに飲んでいてたくさんむし歯が出来た子など、小児歯科ではよく見かけます。
保護者の方の勘違いといいますか、報道の不親切が原因と言ったほうが適切なのか、間違った理解から来ているものと思います。

皆さんどうか賢い消費者、保護者になって下さい。

私は出かけるとき、お水かお茶と一緒に、好きな塩を持っていくようにしています。



小さなビニール袋に、宮古島の雪塩や石垣の塩、写真のようなジュラ紀の岩塩などを入れ、塩でも楽しんでいます。

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