熱中症を予防するために―― テレビのコマーシャルや新聞報道に惑わされないように

熱中症を予防するには、こまめな水分補給が基本です。
喉が渇いたからと言って、スポーツ・イオン飲料、経口補水液などを飲んでいては、身体も歯もひどい目にあいますよ。

経口補水液は普段から(熱中症予防のために)飲むものではありません。

たくさん汗をかいたときは、水分の他に塩分の補給も必要になります。
そんな時でもスポーツドリンクや経口補水液は必要ありません。
多くの汗をかき、少しくらくらするようになると、熱中症になり始めています。
水分と塩をなめるだけで改善されなければ、経口補水液の飲用をお勧めします。
理由は、経口補水液は水分や塩分の吸収が水を飲むより早いためです。
しかし、経口補水液は熱中症予防のために飲むものではありません。

私は出かけるとき、お水かお茶と一緒に、好きな塩を持っていくようにしています。



  
写真のような小さなビニール袋に、宮古島の雪塩や旅行先で手に入れた塩を小分けにしています。
それぞれ、ミネラルも入っていておいしいですよ。
これさえあれば、どこででも塩分補給が出来ます。

「お出かけのお供に、ゴルフのお供に、美味しい沖縄の塩を」

ちょっとした運動やのどが渇いたときは、お水を飲むだけで十分です。
スポーツ飲料や経口補水液を飲む必要は全くありません。

経口補水液のようなものを摂取する必要があるのは、一度に大量の汗をかいた時、発熱や下痢で大量の水分を失ったときだけです。
日常の活動や運動で少し汗をかくぐらいなら、水をまめに補給していれば十分です。
少し汗の量が多いと思えば、塩を少しなめればいいのです。

ポカリスエットやそのほかのスポーツドリンクといわれる飲料を、水代わりに飲んでいてたくさんむし歯が出来た子など、小児歯科ではよく見かけます。
保護者の方の勘違いといいますか、報道の不親切が原因と言ったほうが適切なのか、間違った理解から来ているものと思います。

皆さんどうか賢い消費者、保護者になって下さい。

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