小臼歯に時々見受けられる奇形(中心結節)


8〜9歳ごろになると、乳歯の奥歯が生え変わってきます。
永久歯の小臼歯が生えてくるのですが、この歯に時々奇形(結節)が見受けられます。
このような奇形歯が生えてくると、出きるだけ早く対処が必要です。
上下の歯が噛み合う前に、処置をすることが大切です。
放置しておくと、この角の部分が折れたり、早く磨り減ってばい菌が入り、むし歯でもないのに歯が腐り、神経の治療が必要になります。
時には、神経の治療すら難しいこともあります。

結節


左の写真の、第二小臼歯の中央に、角のような突起(中心結節といいます)があるのがわかりますか。
これも奇形の一つですが、この角の部分に細い神経が入っているのです。
これが折れると、そこからばい菌が入り、歯が腐ってきます。
生えて間もない歯は、根の部分が未完成なため、神経の治療がうまくいかないことがあります。
このような歯は、下の写真のような処置をして、突起の部分が折れにくいようにしておく必要があります。
このような突起は小臼歯だけでなく、上の前歯にも時々見受けます。


 結節処置後

角の部分の周りを、レジンという材料で覆い、折れにくいようにガードしておきます。
こうしておけば、徐々に磨り減っていきますが、歯の根が出来上がるまで時間を稼ぐことが出来ます。
根の部分が出来上がれば、たとえ神経の治療が必要になっても、きちんとした治療が可能です。






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