きめ細かな定期健診を行ない、ここまで子どもたちのむし歯を予防することが出来ました。


この度、小児歯科専門医院で定期健診を受けることが、どれほど子どもたちのむし歯予防に効果があるのかを、
日本小児歯科学会近畿地方会(2004年11月)において発表することになり、ビーバー小児歯科でも定期健診を受けておられる患者さんが、何本ほどむし歯にかかっているのか調査しました。他の小児歯科医院も、同様に調査しました。
調査の対象は、はじめての受診が0〜4歳までの子で、かつ12歳以上まで定期管理が出来ている子です。
下の表は、この患者さんを、初診時、5歳のとき、12歳、15歳時と経過を追い、それぞれの時期のむし歯の本数を、小児歯科医院ごとに調査したものです。
それぞれの時期に、一人当たり何本のむし歯があるのかを示しています。
調査の結果当院では、12歳児の一人当たりの虫歯の数は、わずか0.5本しかありません。
また、15歳の患者さんでも、一人1.6本という低い数に抑えていることがわかりました。
この数は、予防を志す歯科医にとって、実は夢のような数値といっても過言ではないのです。
今回同じく調査を実施した、他の小児歯科専門医院の数と比較していただくと、よくお分かりいただけると思います。

AKは小児歯科医院名

全体の平均

A

B

C

D

E

F

G

ビーバー

I

J

K

初診時のむし歯の本数(乳歯)

3.6

5.3

4.0

4.0

3.6

5.4

4.4

4.5

0.6

3.2

3.3

5歳時のむし歯の本数(乳歯)

7.3

9.8

6.8

6

5

7.9

8

8.3

3.3

7.4

6.9

6.9

12歳時のむし歯の本数(永久歯)

2.7

2.7

2.4

2

2.2

4

4.9

3.2

0.5

1.9

2.8

3.2

15歳時のむし歯の本数(永久歯)

4.3

5.1

3.3

3

3.9

6.7

7.4

4.6

1.6

4.6


ではなぜこのような予防効果があがったのか、ということについて考えて見ますと


その他、歯や口の中のことに限らず、子どものことなら何でも気軽に相談できる医院であるよう努めてきました。
来院時はもちろん、電話やインターネットを使ったメールでの質問にもお答えし、患者さんのいろんな不安を解消するようにしています。
これらのことすべてが、結果として患者さんと医院とのコミュニケーションがうまくとれ、子どもたちのむし歯予防に結びついたと考えています。

お子さんの歯にむし歯がたくさんできてしまったお母さん、どうか諦めないであげて下さい。
お母さんたちが、「子どもの歯をきれいにしてあげたい」とお考えになったそのときから、むし歯予防は始まるのです。
そして、必ずいい結果が生み出されます。
乳歯が20本すべてむし歯で来院されたお子さんでも、中学生になり永久歯に一本もむし歯のない子は、私の患者さんの中には何人もいます。
私たちは、なぜひどいむし歯ができたのか、どうすればむし歯にならずにすむのかを、保護者の方とともに工夫していくのが仕事です。
しかしやはり、予防は早くスタートするほうが、子どもにとっても親にとっても、楽にいい結果が出ることは事実です。
小さなお子さんをお持ちのお母さん、どうか小さなうちからむし歯の予防を始めてください。

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